
『
未来少年コナン』…1978年4月4日から10月31日にかけて、毎週火曜(19時30分から20時00分)にNHKで放映された宮崎駿"第1回監督作品"(放映話数:全26話、制作会社:日本アニメーション)
アレグサンダー・ケイ(Alexander Key)の「残された人々(原題The Incredible Tide)」を原作としてクレジットしていますが、原作が当時の冷戦を背景とした東西対決的な枠組みを宮崎駿監督が嫌ったこともあり、ストーリーおよび登場人物について大幅に脚色が加えられています。
例えば、作品舞台を原作の"最終戦争直後"から"戦後20年の世界"へ変え、主人公のコナンは"ハイティーンの少年"から"豊かな自然の中で育ったプレティーン(12歳)の自然児"へ、登場人物の名前もロシア人(ソ連)を思わせる「マンスキーやレプコ」をそれぞれ「モンスリーとレプカ」へ変更しています。
【あらすじ】
西暦2008年。第3次世界大戦が勃発し、人類は核兵器をはるかに超える威力の"超磁力兵器"を使用してしまい、地軸がねじ曲がったことによる地殻変動で、大地震や大津波が襲い、文明は崩壊…絶滅の危機に瀕した人類の一部は宇宙空間への脱出を計ったが、狂った地球の引力によりロケットは地球に引き戻されたのだった。
物語は、それから20年後の孤島で始まる。
大陸の大部分は海に没し、僅かに残された陸地で生き残った人類は暮らしていた。
その一つ"のこされ島"に、コナンは"おじい"と二人きりの生活を送っていた。
ある日、海岸にラナという女の子が漂着し、地球に生き残っているのは自分達だけだと思っていたコナンは大喜びするのも束の間、科学都市インダストリアから飛行艇がやってきて、コナンは必死に抵抗するが空しくラナを無理矢理連れ去って行ってしまい(「ラナァァァっ」←コナンの声、「素子ぉぉぉっ」←これはバトーさん^^;)、しかもその争いでおじいが亡くなってしまう。
悲しみを乗り越え、コナンはラナを救うために旅立つ。

≪コナンとラナ、出会いのシーン≫
ああ、もう「コナンの世界」まで後2年もないんですね。
放映されていた頃は、TVでは「ガンダム(ファーストですよ)」「銀河鉄道999」「ルパン三世 (TV第2シリーズ)」を見て、映画館へは「さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-」を観に行くなど、アニメに忙しい小学生でした(^^ゞ
(でも、「未来少年コナン」に限らず、色々なアニメ作品の良さ・素晴らしさがホントに理解できたのは大学生・社会人になり、「社会との直接的な関わり」を持ってからだと思います。そんなもんなんでしょうね)
NHK製作の"初アニメ"(だし、色々と制約の多いNHK)だったことから、制作当時は宮崎駿監督もさぞかし苦労されたことかと思いますが、最近色んな"意味"で話題のスタジオジブリの「ゲド戦記」と同じく"原作モノ"ですが、評価は異なり「原作よりもいい」「原作を超えた!」「アニメのストーリーの方が出来が良い」「原作の使い方とは、かくあるべきものと実感」という意見が多いです。
ところで、「え?コナンって?」という若い世代の方々は(アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「
コナン・ザ・グレート」と間違えないようにするためにも^^;)、下記↓にもあります
Gyaoで9/6から放映されますのでこのチャンスを逃さず是非!
【未来少年コナン・オフィシャルホームページ】世界名作劇場で有名な「日本アニメーション」という会社で制作されました。「ちびまる子ちゃん」を制作しているアニメスタジオですね。
【未来少年コナン公式サイト(子供用)】※子供向けに作られたようなのですが、大人でもストーリーを追いながら楽しむことができる、情報量も多い出来の良いサイトです。
【無料パソコンテレビGyao・アニメ】9/6(水)より放送スタート!毎週水曜2話ずつ更新されるそうです。
【宝島チャンネル-未来少年コナン完全読本(別冊宝島959、2004年1月発売】※現在では絶版となっています。「
復刊ドットコム」でリクエストされてますね。
Amazon【未来少年コナン完全読本】えっ!「ユーズド商品で¥20,000」ですか…元値¥1,260なのにメチャクチャ高くないすか?ま、僕はこの本持ってますんで別にいいすけど(^-^)v
【Wiki-未来少年コナン】