singular points…特異点における日常の風景

 

Sunday, November 05, 2006

東京アンダーワールド(TOKYO UNDERWORLD)

日本の暗部を鋭い視点で抉った衝撃作…東京のマフィア・ボスと呼ばれ、夜の六本木を支配した男ニコラ・ザペッティ。東京のヤミ社会、日本の暗部と深く関わったこの男は、マフィア牛耳るイースト・ハーレムに生まれ、ボロ儲けを目論むGIとして東京に上陸した。次々と闇のベンチャーで成功するニコラのもとには、ありとあらゆる人種が集まった…政治家、ヤクザ、プロレスラー、高級娼婦、諜報部員…謎めいた力道山の死、ロッキード事件の裏舞台、そして経済ヤクザの暗躍…奇想天外で波瀾万丈のニコラの生涯が明らかにする、日本のアンダーワールド。
政府と犯罪組織の深く長い闇の絆…知られざるニッポンの姿がここにある!

『菊とバット』、『和をもって日本となす』で知られるロバート・ホワイティング(Robert Whiting)著(訳:松井みどり、角川文庫)のノンフィクション。
"日本の暗部"を扱う作品は多く(今ではネットで調べればいくらでも出てきますし)、この本にも重複する箇所が沢山出てくるのですが、外国人の視点から描かれたという点では新鮮で、目新しさは充分あります。
日本の(影の?真実の?)戦後史を学ぶには読みやすくて良いかもしれないので、学校で学んだ"日本史"だけでは満足できないという若い方々には特に読んで頂きたいです。
日本という国に興味を抱き続けた作者が長期間に渡る取材と資料収集・分析により書き上げた「大作」であり、(若干の事実誤認や、あれ?と思う箇所はあったりもしますが)良著だと思います。
続編の『東京アウトサイダーズ』も既に文庫化されているので、近いうちに読んでみようと思います。

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