singular points…特異点における日常の風景

 

Monday, June 08, 2009

1Q84(ichi-kew-hachi-yon)





あなたの空に月はいくつ浮かんでいますか?







心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。

「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。

1Q84年-私は新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。


―1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。―



2004年の「アフターダーク」に続く、2009年5/29(金)に発売された村上春樹さんの長編小説『1Q84』を読み終えました。
恐らく“こんな感じ”の作品をいつか出すんだろうなという予感は以前からありましたが、「1984」をモチーフにするとは…さすがMacファンなだけありますね(笑)


【村上春樹の最新長編小説『1Q84』|新潮社】
【[書評]1Q84 book1, book2 (村上春樹)】極東ブログby finalventさん
【Wiki-1Q84】
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