singular points…特異点における日常の風景

 

Monday, November 20, 2006

教育基本法"改正"

■教育基本法改正に反対 北星女子中3生、首相に意見書
16日、衆院本会議で可決された教育基本法改正案について、北星学園女子中高(浅里慎也校長、北海道札幌市中央区)の中学3年生が同日、改正反対を訴える安倍晋三首相あての意見書を送った。同校は現行の教育基本法をつくったメンバーの一人、河井道(1877-1953年)の母校で、生徒たちは「先輩がつくった基本法の精神を曲げないで」と訴えている。
意見書はA4サイズで4枚。教育の目標として「我が国と郷土を愛する態度を養う」ことを掲げた改正案について、「国を愛する心は人それぞれが自分から思うものであって、おしつけられるものではない」と指摘。安倍首相に「本当に私たちの将来のことを考えてくれていますか?返答をください」と求めた。
社会科で教育勅語について学んだのがきっかけ。改正案で「愛国心」が重視されていることを知った3年生1クラスの27人が「戦前のように心が強制されるのは嫌」と相談。連名で意見書を作成し、安倍首相のほか各党、扇千景参院議長にファクスで送った。
改正案に反対する声は学校全体に広がり、中学では署名活動も行い、高校も意見書を作成したほか、1人ずつ反対意見を記したカードも募集した。17日にも安倍首相や伊吹文明文部科学相などに郵送する。
高校3年の生徒は「国にとって好ましくない人物というだけで、仕事などに影響が出るのは怖い」と訴える。意見書を送ったクラス担任の北野聡子教諭(32歳)は「子どもたちの行動力に驚いた。考える力が育っている証拠で、担任として誇りに思う」と話している。(2006年11月17日 北海道新聞

■中学生の意見 匿名の大人が"批判"
"愛国心"とは、こんな卑劣な"心"なのでしょうか。「教育基本法」改正案について、札幌の中学生が安倍総理に、「反対の声明文」を送ったところ、「匿名の大人」から「抗議文」が届きました。15歳の"自由な意見"に"脅迫"ともとれる批判でした。
《衆院議長》「賛成の諸君の起立を求めます。賛成多数。よって、この法案は可決されました」
自民・公明与党だけの出席で衆議院を通過した「教育基本法」。ポイントのひとつは、初めて文言になる「愛国心」。賛否が分かれる問題です。
この「改正教育基本法」について札幌の中学校では、女子生徒たちが自ら勉強して、「愛国心を国民に強制するものだ」との結論に至りました。そして、この法案に反対する声明文を安倍晋三総理大臣あてにおととい送ったのです。
《女子生徒》「自分の国を大切にというのはいいが、間違った方向に進んでいるんじゃないか」「反対の人はしょうがないと思っている。動かないとこのままですよね」
こう話してくれた中学生。実は、きのうの約束では、普通にインタビューさせてもらう予定でした。なぜ、取材が匿名になったのか。
《抗議のメール》「安部首相に送った中学生の意見書は何だ?お前ら、学校で何を教えているんだ」
この彼女たちの行動を知った一部の大人が、彼女たちに対する脅迫ともとれるメールを匿名で送りつけてきたのです。
《教頭》「生徒が自分で関心を持って意見を表明したのは素晴らしい。いろいろな意見を封じ込める残念な反響だ」
この学校では、生徒それぞれが意見を書いたカードを送る準備もしています。生徒たちが自分で考えて「押し付けだ」と感じた教育基本法改正案。「愛国心の強制」どころか、「言論の自由」さえも封殺しようという大人の行為に、15歳の心は深く傷つきました。
法案についての「賛成」「反対」があるのは当然だと思います。15歳の彼女たちは自分たちで考えて、著名もつけて安倍総理に反対の意思を表明しました。ところが、それを知った一部の大人は「匿名」で彼女たちを批判した。あまりにも卑劣ではないでしょうか。(2006年11月17日 STV札幌テレビ放送「どさんこワイド180」

■中学生を脅迫するアベシンゾー
札幌の中学生たちが、安倍総理の推し進める「教育基本法改正案」に関して学校で勉強をしました。
そして、この改正案はどうしてもおかしいと言う結論に達したため、皆で安倍総理に宛てて反対意見を送りました。
そうしたら、匿名の大人から、この中学生たちを脅迫する内容のメールが送られて来たのです。
因果関係は分かりませんが、小泉総理や安倍総理を批判すると、なぜか、右翼から脅迫の電話が掛かって来たり、実家を燃やされたりした前例がたくさんあります。
しかし、この中学生たちは、安倍総理に宛てて自分たちの意見を送ったのです。
それなのに、安倍総理以外の人から脅迫文が送られて来たと言うことは、いったいどう言うことなのでしょうか?
安倍総理に宛てた手紙でも、その内容が反対意見などであった場合には、相手を脅迫する部署にでもその手紙が回されるのでしょうか?
このニュースでは、「生徒たちの行動を知った一部の大人が」などと言っていますが、それは証拠がないからです。
普通に考えてみたら、安倍総理に手紙を送ったのが2日前なのに、次の日には脅迫文が届いたのですから、どんな立場の人間の仕業なのかは一目瞭然でしょう。
そして、このニュースでは、次のように結んでいます。
「愛国心の強制」どころか、「言論の自由」さえも封殺しようという大人の行為に、15歳の心は深く傷つきました。(2006年11月18日 きっこのブログ

■日本のピオニール・コムソモール
(北海道新聞 2006/11/17 07:49の記事に対して)
うーん、完全にマインドコントロールされちゃってるね、この子たち。
調べたら、この北星学園というのはクリスチャンの学校で、こういった学校はサヨク的教育をしているところが多い。私もクリスチャンなんだけど、キリスト教とサヨクをなぜ結びつけようとするのかまったく理解できないのだ。マルクスは宗教はアヘンだと言ったんだから、本来は相反するものであるはずなのにね。
中学生には選挙権がない。政治的判断をさせるにはまだ未熟な年齢だからだ。耳に聞こえの良い、特定の思想に傾きがちなのである。
しかし、この学校はさせている。教育基本法改正問題は教育に関することだから、生徒にもその価値判断をさせよう、という趣旨なのだろう。
だが実は、この問題は教育問題ではなく、高度な政治問題なのだ。だから大人社会でも意見が鋭く対立している。新聞の社説では、まったく相反する主張がなされている。
大人の間で意見が対立している問題を、それも特定の立場にたって、子どもに討論させてはいけない。絶対に。記事では子どもが”自主的に”意見書を作ったようだが、そういう学校の雰囲気があったのだろう。
旧ソ連時代、ピオニール・コムソモールという子どもの洗脳組織があった。(今も形を変えてあるようだが) いずれも子どもに共産主義の”すばらしさ”を植え付ける組織だった。ソ連の共産主義はこうした洗脳教育によって維持されていたといってよい。
日本にこのようなピオニールを作ってはならない。そもそもこういうことがあるからこそ、教育基本法改正が必要なんだろうね。首相も、ますますその必要性を認識したんじゃあないかな。(2006年11月17日 Dr.町田のホームページ
【"教育基本法衆院通過に関する各紙社説"への解説】by Dr.町田

《参考資料》
【Wiki-教育基本法】
【yahoo!ニュース-教育基本法改正問題】
【文部科学省-教育基本法案について】
【文部科学省-教育基本法案と現行教育基本法の比較】(PDF)
【日本弁護士連合会(日弁連)-教育基本法改正法案についての意見】(PDF)
【全国青少年教化協議会(全青協)-「宗教と教育」を考える】
【西本願寺(浄土真宗本願寺派)-教育基本法の改正に関する見解の表明】
【日本教職員組合(日教組)-全国5万カ所教育対話集会】
【全国連合小学校長会(全連小)-新しい時代にふさわしい教育基本法】
【全日本中学校長会(全日中)-教育基本法改正案に関する意見・調査結果のまとめ】
【日本高等学校教職員組合(日高教:全教派)-教育基本法改悪案の国会提出への抗議声明(PDF)
【日本高等学校教職員組合(日高教:麹町派)-教育基本法改正に関する日高教声明】(PDF)

【まだふぉーかす-意見を送る】by まださん
※「中学生による意見書送付」に関して、僕もこちらで多少"コメント"を。

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