singular points…特異点における日常の風景

 

Wednesday, June 21, 2006

「日本のゆくえ アジアのゆくえ」

本の主な内容…「『2つの中国』で何が行われているのか?」「中国バブルの裏側でかなりの炭坑夫が死んでいる!」「李登輝とアメリカ国防総省の深い仲」「郵政民営化と崩壊する日本の金融システム」「狂牛病と年金破綻をつなぐ一本の糸」「この50年で半減した漁民の数と低下する自給率」「日本の労働人口と小泉首相が招いた失業問題」「電力会社の20兆円債務のツケがまたも国民に!」「アメリカを捨てよ!すでにアジアとヨーロッパで65%の貿易がカバーできる」「中学生で倍増したぜんそく患者と中国のヒートアイランド現象」「鳥インフルエンザ騒動がタイにもたらしたもの」「日本国民の金融資産1400兆円のゆくえ」「六ヶ所村に搬入された高レベル放射性廃棄物」「燃料電池と日本海溝に眠るメタンハイドレートの正体」「アメリカ財務省証券をいますぐ売却せよ!」…何とか読了致しました(^_^;)

広瀬さんは「経済成長一辺倒、少子化悲観論者」な評論家ではないようですが、随所に挙げられているデータに基づく考察を読むと…どうして「燃料電池があれば未来も明るい」と結論付けられたのかよくわかりませんでした。(まぁ、沈没するなんて考えずに、気楽に前向きに、でもかなりシビアに死に物狂いでやれば何とか大丈夫だよ…な感じでしょうか?)
食料自給率の低さ、中小企業の倒産、農業人口の減少などなどなど、様々な問題・弊害を改めて考えさせられた本ではありました。

Amazonのカスタマーレビューに載っていた言葉ですが、広瀬さんの「全体最適化(日本国民ALLデフラグ?)」という考え方は確かに良いかもしれませんね。
国民全体の生産性を高めることは「日本再建」に効果のあることですが、「勤勉で真面目な日本人」という概念が崩れた今、どうすれば良いのでしょうか?
「明けない夜はない」…そう信じたいです。

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